• M

【社長インタビュー】ヤッコマリカルドの次世代に話を聞いてみました。

最終更新: 7月5日

皆様こんにちは。

今回は、ワイエムファッション研究所の現社長である渡邊 青(Sei Watanabe)のインタビューをお届けいたします。


2021年4月、渡邊 青は母親である万里子社長(ヤッコマリカルドのマリさん)が43年間築き上げたヤッコマリカルドを引き継ぎ、社長に就任しました。


左:渡邊万里子会長 右:渡邊青社長


ファッションの勉強はどこでしましたか?


「私はファッションの勉強をしたことはありません。私のバックボーンは生地です。特に織物を勉強しました。大学はイギリスのセントマーティンズ美術大学へ通い、その後大学院はロイヤルカレッジへ進みました。


ファッションの基本は生地だと思っていますし、アートフォームとしての生地も常々面白いと思っています。


それでも20年近くファッション業界で仕事をしてきました。2004年ぐらいからセレクトショップ・yshのコンセプトを考えてヨーロッパデザイナー達の商品を買い付けたりしました。その時に日本で、パリ在住のポーランド人デザイナーであるポーリーナ・プリズガのポップアップショップを開催したり、日本へ新しいデザイナー紹介のイベントができ、面白い仕事をしていました。」



日本の美学とはどんなものだと思いますか? 

また、なぜ世界中から賞賛を受けると思いますか?



「日本の美学とはその精密さと細部へのこだわりにあると思います。

洋服に関していえば、日本の美学はより良くするための『改良』に、鮮明に現れています。商品がどんな天候でも場所でも着れるように素材から開発し、形にしていくのは日本人ならではの『存在するものを良くする開発力』があるからです。

それぞれの作品が最大限に美しく見えるよう、日本人ならではの細かい技術が詰め込まれた結果、シンプルでありながら機能性が含まれている商品になっていると思います。」




ヤッコマリカルドを象徴するものとはなんですか?


「ヤッコマリカルドを象徴するものは、培ってきた『創造する技術』です。長年の経験とトライアルから生まれた商品は、誰も真似ができないものになっています。」




コレクションのインスピレーションはどこから来るのでしょうか?



「インスピレーションは自分の日常です。私が見たもの、聴いたもの、訪れた場所など毎日の生活の中にたくさんのヒントがあります。毎シーズンコレクションを作り上げる上で、新しいことを見聞きする、なんでもトライしてみることはとても大事なインスピレーションの始まりになります。」




今回のコレクションのインスピレーションはどこから発想したのでしょうか?


「最初に2020年春夏を作り始めたのは2018年の終わりから2019年の始めです。その時にはすでに2020年のオリンピックが東京で開催されることが決まっていました。そのエキサイティングで活気のあるイベントには世界中から人が集まると思ってたので、『旅』というキーワードで2020年のコレクションを作っていこうと思いました。しかし、新型コロナウィルスが世界中で蔓延し、すべてを変えてしまいました。


私は逆に春夏のコレクションは、コロナ後のヨーロッパ旅行のリュクスなイメージを夢見て想像してもらいたいコレクションに変わりました。色はエキゾチックな地中海をイメージしたパレットを中心に、リッチなバレンシアオレンジやブロンズ、ターメリックの暖色が、エメラルドやサファイアのようなジュエルカラーとのコントラストが映えます。ギリシャのイメージも強く、ブルーのカラーが白に映えるように組み合わせました。」





今回のコレクションで好きなアイテムありますか?


「全部いいと思っていますし、それぞれがいい顔をしています。その中でも総ピンタックのポンチョシャツは、デザインの大胆さや空気感が大人っぽく洗練されていてとても気に入っています。」


マント型ブラウスの商品ページはこちら




好きなデザインはなんですか?



「今はビレロイ&ボッホのプティ・フルールコレクションのカフェオレボウルです。

毎朝シリアルをそのボウルで食べて朝が始まります。私がずっとはまっているのは

キューピードールです。可愛さの中に非現実的な面白さがあり、昔から集めています。




ヤッコマリカルドの将来をどう見ていますか?


「私たちが作っているものは独特であり、他に類を見ません。設立以来40年が経ち、たくさんのコアなファンを増やすことができました。これからもその一人一人とのコネクションを大事にしながら、世界中にヤッコマリカルドのファンを増やしていくことを願っています。大きな面ではなく、小さい点を世界中に増やしていけるブランドだと思っています。」

466回の閲覧0件のコメント